
福祉会館から道路上を渡るブリッジを抜けると、宜蘭河に到着します。
河を渡る自動車専用道路の橋梁に取り付くように付けられているのが、フィールドオフィスアーキテクツ設計の津梅橋遊歩道です。
既存の橋の躯体にアンカーボルトを打って固定されています。既存躯体に新たな荷重が追加されるので、結構チャレンジングなことをしています。
歩道は幅が変化しながらプランターやベンチが置かれ、アクティビティが生まれるきっかけが仕掛けられています。
歩道の床高さも変化していきます。川が近くなったり車道に近くなったりして変化に富んだ体験ができるようになっていました。
途中には橋の下をくぐって反対側へ渡れるようになっており、数人で会話をしたり開かれた河の風景をぼんやりと眺められるようなスペースになっています。
床仕上げはグレーチング、デッキ、コールテン鋼を使い、場所の性質によって張り方が変えられていました。
宜蘭で回ったフィールドオフィスアーキテクツの建築はどれも人のアクティビティが第一に考えられていて、その多様な仕掛けが建築の外観や空間にもユニークさを与えていました。橋を引き返していると、ちょうどベンチで一服する現地の人を発見。