前川國男邸

小金井公園内にある前川國男邸を訪れました。
それぞれの開口部の扱い方やプロポーションなど、シンプルな構成の中で、改めて建築にとって大事な要素を再認識できる建築でした。

中央のリビングの大開口は外壁面からセットバックされ、夏の強い日差しをやわらげつつ、上部から明るさを取り込んでいます。
大きなFIX格子窓の下部にある引き戸を開けると居住域の南北に風が抜け、クーラーがなくても十分に涼しさのある空間となっていました。

リビングの両脇にある書斎や寝室は天井高の低い親密な空間。
リビングと違ってここでは開口部の上部を障子としていて、やわらかく拡散された光が小さな部屋に満たされます。

前川國男邸のある江戸東京たてもの園には他にもたくさんの移築建築がありましたが、子供がぐずりだしたのでもう1軒を見学し早めに退散しました。

小金井公園は初めて行きましたがとても広大な公園で多くの人でにぎわっていました。