識名園

年末から年明けにかけての慌ただしい図面作成が終わり、家族で沖縄へ行ってきました。
初日に訪れたのは那覇市内の識名園です。
庭園内には赤瓦の御殿が池に向かって配されています。

裏手以外の3面には半屋外のアマハジが廻っています。
柱は150角と骨太な軸組で天井高も高く、民家を少し拡張したようなスケール。

小さな中庭が所々に配されています。
この中庭がとても効いていて、大きな平面の中央部や裏手となる北面にも光が入り、
移動する際に向こう側の部屋や庭が見えることで奥行きを感じさせています。

縁側となっていない廊下は蔀戸によって庭とつながっています。
開かれた蔀戸が軒の役割を果たし反射した光を内部へ取り込んでいました。

北側は石垣と建物に囲まれた空間。こちらには台所や裏口が面しています。
見ごたえがあり勉強になる建築でした。