設計コラム

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住宅医に認定されました

住宅医に認定されました

代表の村上が一般社団法人住宅医協会の住宅医として認定されました。住宅医協会では、建物の改修にあたって既存建物の状況を調査によって正確に把握し、的確な改修設計を行うことのできる、「治す力」を備えた設計者を住宅医として認定しています。→住宅医とは(住宅医協会HP) 建物の改修が普及する一方で、見かけだけを良くした不適切な改...
賃貸住戸に設けた2種類の土間

賃貸住戸に設けた2種類の土間

北白川のアパートでは、単身者用としては比較的広い住戸面積を利用して、各住戸に土間を設けています。通常の単身者物件にはないスペースを設けることで、周辺の物件との差別化を行いました。写真左に見えるのが土間で、廊下側からも採光できるため改修前より室内が格段に明るくなりました。 土間は屋内化した内土間、屋外になった外土間の2種...
雑多さを解消する設備スペース

雑多さを解消する設備スペース

北白川のアパートを改修する前は廊下に設備配管やガス・電気メーターが露出しており、それが非常に雑多な印象を与えていました。配管はどれがどの住戸のものか判別するのが難しく、また給排水管からは漏水跡もある状況でした。改修にあたって、この雑多さを解消して明るい印象を与える廊下をつくることを考えました。 これらを解消するにあたっ...
北のやわらかな光を取り込む高窓

北のやわらかな光を取り込む高窓

北向きの窓は一般的にあまりよくないイメージを持たれますが、直射日光が入らないことが利点となる使い方もあります。室内の上部から北面のやわらかな光を取り込むことで、光が拡散され室内全体を明るくすることができます。周囲を建物に囲まれた新森の住宅のリビングではこの方法で明るい室内空間をつくりました。北に接する建物は2階建ての切...
一体になったステンレスのキッチンダイニングテーブル

一体になったステンレスのキッチンダイニングテーブル

新森の住宅では、キッチン天板とダイニングテーブルが一体になった大きなステンレス台を製作しました。奥行き95㎝、長さ3.5mの大きな一枚板になっています。 天板の奥行きを大きめにしているので材料を作業スペースの奥に置いたまま少ない動きで料理ができます。料理はできたものからスライドしてすぐ配膳できるので、常にキッチン台の作...
ワンルームに設けたゲストルーム

ワンルームに設けたゲストルーム

鎌倉山の住宅では2階のワンルームの一角に小上がりの畳スペースを設けています。普段はテレビを見る場所として使われていますが、住まい手のご両親など来客があった際はこのスペースで泊まれるよう工夫をしています。 リビングとの間に鴨居を通し、その中にロールスクリーンを仕込んでいます。来客時はロールスクリーンを下げることで、ゲスト...
逆ロフトの子供部屋

逆ロフトの子供部屋

2階の子供部屋にロフトを設ける事例は時折見かけますが、多くは屋根裏スペースを活用したものがほとんどではないかと思います。屋根に近いスペースなので、夏場は非常に暑い部屋となってしまうこともあります。狭小地に建つこの住宅では、1,2階の間に設けた1.5階をロフトにした、逆ロフト型の子供部屋となっています。 1,2階の間にあ...
子供部屋を仕切る半透明の建具

子供部屋を仕切る半透明の建具

子供室の仕切りを壁とせず建具で仕切ることで、廊下や他の空間とのつながりが生まれます。子どもが家を巣立った後は納戸化しやすい子供室ですが、建具としておくことで、将来的には他の空間とつながるセカンドリビング的な使い方をすることもできます。鎌倉山の住宅では1階の中央に通した土間に面するように子供室を配し、3枚の引き戸で仕切っ...
余白としての土間

余白としての土間

新森の住宅の1階はすべて土間になっています。玄関からレベル差なくモルタルの床が連続しており、高さ6.5mと非日常的なスケールを持つ天井からはトップライトからの光が差し込み、また上下の温度差によって空気がテラスから上へと抜けていきます。そのため明るい半屋外のような場所になっていて、来客を迎える場所、子どもが帰宅して宿題を...
無柱の空間を支える金物

無柱の空間を支える金物

鎌倉山の住宅は屋根の架構によって柱のないワンルームを支持しています。屋根は変形した方形屋根になっていて、部材が立体的に交わる接合部には、この住宅のために製作した金物を用いて接合しています。 4方向からの隅木が一点に集まる屋根の頂点の部分。 屋根の隅木、水平の梁、柱が接合する部分。 設計当初は金物を差し込む溝の部分を埋め...
1.5階のロフト

1.5階のロフト

新森の住宅は駅近くの住宅地のため、土地が準防火地域に指定されていました。準防火地域の場合3階建てにすると耐火要件や窓の面積など法的な制約が厳しくなり、コストもその分かかってしまいます。かといって2階建てにすると、面積的にクライアントの要望であった開放感を得ることが難しかったため、1,2階の間にロフトを設けることにしまし...
フローリング端材の再活用

フローリング端材の再活用

鎌倉山の住宅の床はオークのフローリングですが、寝室のみウォールナットのフローリングを使っています。工事中に余ったウォールナットフローリングの端材を階段の鼻先に埋め込み、滑り止めとして再利用しました。(写真の右下に見えている床が寝室のウォールナットフローリング)明るめのオークに渋いウォールナットを埋めることでアクセントに...