雑多さを解消する設備スペース

北白川のアパートを改修する前は廊下に設備配管やガス・電気メーターが露出しており、それが非常に雑多な印象を与えていました。
配管はどれがどの住戸のものか判別するのが難しく、また給排水管からは漏水跡もある状況でした。
改修にあたって、この雑多さを解消して明るい印象を与える廊下をつくることを考えました。

これらを解消するにあたって、設備スペースを2カ所設け、給排水管やガス管などの配管はこのスペースに集約することで廊下への配管の露出をなくしています。
かつ配管がどれかも把握できるようになったため、メンテナンスも容易に行えるようにしました。
工房・アトリエのある1階は電気メーターを設備スペース内へ集約し、メーター類が外部に出てこないようにしています。

2階は4つの住戸があり、それぞれ個別でガスメーター、電気メーター、給湯器が必要になります。
廊下に面した外壁面を一部窪ませて収納スペースをつくり、2住戸ずつの各機器をこのスペースへ集約しています。

こうした設備類を表に出さない工夫によって、メンテナンスがしやすく、かつ明るい印象を与える廊下をつくることができました。