余白としての土間

新森の住宅の1階はすべて土間になっています。
玄関からレベル差なくモルタルの床が連続しており、高さ6.5mと非日常的なスケールを持つ天井からはトップライトからの光が差し込み、また上下の温度差によって空気がテラスから上へと抜けていきます。
そのため明るい半屋外のような場所になっていて、来客を迎える場所、子どもが帰宅して宿題をする場所、家で仕事をする場所、取り込んだ洗濯物をたたむ場所、雨の日に洗濯物を乾かす場所など、使い方を限定せず様々な用途に使われています。

あえて明確な用途を限定しない余白のような場所を住まいの中心に据えることで、暮らしの中で変化していく様々な活動を柔軟に受け止められる場所となりました。